検査法の基礎
病理診断と特殊染色
小島 勝
1
1足利赤十字病院臨床検査部
pp.1049-1053
発行日 1994年12月1日
Published Date 1994/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902186
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サマリー
病理診断に用いられる特殊染色の数は実に多い.今日,一般病院の検査室でも免疫染色はなかば日常検査化されているのが現状である.免疫染色が汎用されるようになったのはパラフィン切片での染色が可能な抗体が市販されるようになったためであろう.
ここではまず,すでに言い古されたことではあるが,免疫染色におけるパラフィン切片の有用性について考えてみる.次に特殊染色は病理診断に確かに有用であるが,特殊染色を依頼する前に,HE染色標本を丁寧に検鏡することや,用いる特殊染色が何を染めているのかを正確に認識することが大切であることを強調したい.
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