「胃と腸」と私
発刊のころの想い出
信田 重光
1
1獨協医科大学
pp.1263-1264
発行日 2008年7月25日
Published Date 2008/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403101430
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- 文献概要
まず,「胃と腸」誌が消化器系の雑誌として,創刊以来43年を経て43巻に及び,世界に冠たるわが国の消化器病学をリードする立場を維持していることに,関係各位の御努力の賜物と敬意を表したい.
顧みると,昭和30年代の始めころより,世界で最も多いわが国の胃癌の早期診断に関する研究が徐々に芽生え,旧来のX線診断に二重造影法の手技の工夫,内視鏡診断(従来の軟性胃鏡に対して胃カメラ),細胞診等の診断手技が新しく開発されて,早期胃癌の病理学的裏付けの研究も進み,早期と思われる胃癌の症例が学会に発表され始めた.
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