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増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集
腫瘍マーカー
消化器系
シアリルSSEA-1
SLX
神奈木 玲児
1
1愛知県がんセンター第2病理
pp.464-465
発行日 1994年10月30日
Published Date 1994/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909901
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検査の目的・意義
シアリルSSEA-1抗原は,SSEA-1抗原の類縁抗原の一つであり,その名称の示すごとく,シアル酸によって修飾されたSSEA-1抗原である.SSEA-1抗原は,はじめマウスの着床前の初期胚に発見された抗原であり,胚発生の一定の時期に特異的に出現するため,stage-specific embryonicantigen-1(発育時期に特異的な胎児性抗原の第1号)と名づけられた.SSEA-1系統の抗原は胎児性の糖鎖抗原であり,そのため癌細胞に高頻度に出現すると考えられている.本抗原の本体は,末端にシアリルLexハプテンの構造を有する一連の糖鎖抗原である.
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