増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集
血液検査
血球検査
特殊染色(アルカリホスファターゼ,ペルオキシダーゼ,エステラーゼ,PAS,鉄染色)
古沢 新平
1
,
山田 圭志
1
1獨協医科大学第3内科
pp.299-303
発行日 1994年10月30日
Published Date 1994/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909838
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アルカリホスファターゼ染色
検査の目的・意義(表1)
末梢血の成熟好中球のアルカリホスファターゼ(ALP)活性の程度を,末梢血塗抹標本の本染色による陽性顆粒の密度から半定量的に測定するもので,好中球ALP(NAP)スコアとして表す.表1に示すような末梢血液検査異常を示す場合の鑑別診断にNAPスコアの測定は有用である.
ことに慢性骨髄性白血病(CML),真性赤血球増加症(PV),発作性夜間血色素尿症(PNH),あるいは骨髄異形成症候群(MDS)が疑われる場合には,本検査は必須である.
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