技術講座 血液
ペルオキシダーゼ染色
後藤 清
1
1日大駿河台病院中検
pp.667-670
発行日 1976年9月1日
Published Date 1976/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201154
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ペルオキシダーゼ(過酸化酵素:peroxidase,pH 6.5〜8.5)は,過酸化水素(H2O2)または他の有機性過酸化物から活性の酸素を遊離して,他の過酸化物に転移させる反応を触媒する.
例えば,ペルオキシダーゼの有無を知る反応の原理は,過酸化水素の存在において遊離された酸素によって酸化された化合物(基質)が,酸化以前と明らかに異なった着色を示すことによって知る方法である.通常基質として,ベンジジン,αナフトール,οトリジン,フルオレン化合物グアヤックなど用いるが,血液学で用いられているのは主にベンジジンあるいはその誘導体である.
Copyright © 1976, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.