形態学的検査と技術 血液と病理
血液
[3]特殊血液形態学的検査
[A]特殊染色法
4)エステラーゼ染色
丹羽 欣正
1
1奈良県立医科大学附属病院中央臨床検査部
pp.427-431
発行日 1986年4月15日
Published Date 1986/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203661
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エステラーゼは脂肪族エステルや芳香族エステルなどを加水分解する酵素で,非特異性エステラーゼと特異性エステラーゼ(リパーゼ,アセチルコリンエステラーゼなど)に大別され,その組織化学的証明法として金属塩法,インドキシル法,アゾ色素法が開発されてきた.このうち,血液学的に応用しうるのはアゾ色素法のみで,α-ナフトール系エステルにより証明される非特異性エステラーゼ(単球中に多く存在する)と,ナフトールAS-Dクロロアセテート(酢酸)により証明される特異性エステラーゼ(好中球中に多く存在する)である.
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