増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集
血液生化学検査
酵素および関連物質
心筋・肝関連
LAP(ロイシンアミノペプチダーゼ)
遠藤 了一
1
,
藤岡 高弘
2
,
上野 幸久
3
1三宿病院研究検査科
2三宿病院内科
3健康保険総合川崎中央病院内科
pp.96-97
発行日 1994年10月30日
Published Date 1994/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909765
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検査の目的・意義
日常臨床検査として測定されている血清LAP(EC 3.4.11.2,アリルアミダーゼ)は,ミクロゾーム由来のLAPが主体をなし,肝・胆道疾患を特異的に反映し,特に胆汁うっ滞時に異常高値を示す.血清ALP,γ-GTPなどとともに胆道系酵素群に分類され,胆汁うっ滞の指標とされている.γ-GTPは各種の薬剤,飲酒などによる肝薬物代謝酵素系の誘導と類似した活性変動を示し,ALPは骨疾患などに影響されるため,LAPの測定はこれらの相互評価にも有用である.
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