今月の主題 ウイルス肝炎1990
そこが知りたいウイルス肝炎最近の知見
B型肝炎関連検査とその臨床的意義
赤羽 賢浩
1
1山梨医科大学・第1内科
pp.1488-1490
発行日 1990年9月10日
Published Date 1990/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909563
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周知のように,B型肝炎に関する多くの知見はAustralia抗原の発見に始まり,主として免疫血清学的な測定法の確立により,徐々にではあるが確実にその集積がはかられてきた.しかし,近年の分子生物学の急速な進展は,長い間培養が困難であったB型肝炎ウイルス(HBV)のウイルス学的側面を一挙に解き明かし,B型肝炎の解明は飛躍的に進展し,その疾患の制圧さえ指呼の間に迫る勢いを示している.
本稿では,HBVに関する免疫血清学的検査の最近の進歩の一部と,遺伝子工学的手法を応用して得られた最近の知見の一部について述べる.
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