今月の主題 内科evidenceは果たしてあるのか
evidenceに基づいた内科の問題解決
血液・腫瘍
Low-Grade悪性リンパ腫の治療のタイミングはいつがよいか
玉寄 兼治
1
,
押味 和夫
1
1順天堂大学医学部血液内科
pp.2149-2153
発行日 1998年12月10日
Published Date 1998/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909440
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ポイント
●低悪性度リンパ腫は,緩慢な自然経過をとり生存期間の中央値は8〜10年と長いが,長期予後でみると中・高悪性度リンパ腫をむしろ下回る.
●剖検例においてほとんどの症例に,より悪性度の高い組織学的悪性化が確認されている.
●臨床病期Ⅰ/Ⅱ期の治療には放射線療法が主に選択される.
●臨床病期Ⅲ/Ⅳ期の症例に関しては現在まで確立された治療法はない・
●若年のhigh risk群や再発治療抵抗性の症例に対しては同種骨髄移植を考慮する.
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