今月の主題 内科evidenceは果たしてあるのか
evidenceに基づいた内科の問題解決
循環器
カルシウム拮抗薬の使用が高血圧患者の長期生命予後に与える影響は
石川 眞一郎
1
1町立津南病院
pp.2120-2122
発行日 1998年12月10日
Published Date 1998/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909433
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ポイント
●短時間作用型Ca拮抗薬は,長時間作用型に比べて心血管事故のリスクが大きい.
●合併症のない高血圧例では長時間作用型の脳血管事故への有用性と心血管事故への安全性が確認された.この結果は他の降圧利尿薬やβ遮断薬と同等であり,Ca拮抗薬の優越性を示すものではない.また,東洋人は心筋梗塞発症率が低く,Ca拮抗薬の一次予防の意義は小さい.
●Ca拮抗薬とACE阻害薬との比較では,NIDDM,女性の高血圧における心脳血管事故予防効果はACE阻害薬で高かった.
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