今月の主題 循環器疾患の低侵襲治療
弁膜症
弁置換術に代わる僧帽弁形成術
江石 清行
1
,
川副 浩平
1
1岩手医科大学第3外科
pp.1379-1381
発行日 1998年8月10日
Published Date 1998/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909355
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ポイント
●僧帽弁形成術は人工弁置換術に比較し,抗血栓性,心室機能などquality of life(QOL)の観点から優れており,健康人同様のQOLを獲得できる可能性を秘めた術式である.
●粘液変性による僧帽弁閉鎖不全は,腱索の延長,断裂による弁尖逸脱がその原因であり,形成術の良い適応である.
●再手術は術後2〜3年以内の比較的早期に集中し,再手術率は5〜8%が一般的である.その後は安定し,10年後の再手術非発生率は早期も含めて80〜95%である.
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