今月の主題 循環器疾患の低侵襲治療
虚血性心疾患
新しい穿刺法によるカテーテル治療—transradial approachとbrachial approach
落合 正彦
1
1帝京大学医学部内科
pp.1337-1339
発行日 1998年8月10日
Published Date 1998/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909342
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●冠動脈インターベンションにおける使用器機は近年急速に1ow-profile化し,術後安静度の軽減と出血性合併症の軽減が可能なtransradial approachが,6Frガイドカテーテルを用いて始められた.
●Transradial approachの成功率は従来の大腿動脈穿刺による冠動脈インターベンションと何ら遜色なく,少数の例外を除いてその実施が可能である.
●急性心筋梗塞や不安定狭心症などの緊急例は,むしろtransradial approachの良い適応と考えられる.
●今後のさらなる使用器機の進歩と一部の症例における7ないし8Frガイドカテーテルの使用は,その適応をさらに拡げるものと思われる.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.