今月の主題 狭心症—日常臨床へのExpertise
Lesion specific interventional therapy—どのような病変がふさわしいか
Cutting BalloonTM
鈴木 孝彦
1
,
鈴木 健
1
1国立療養所豊橋東病院循環器科
pp.708-709
発行日 1998年4月10日
Published Date 1998/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909323
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ポイント
●Cutting BalloonTM(CB)は,バルーンの表面に3〜4枚のブレードを有しており,冠動脈内膜に切開を加えつつ拡張する構造になっている.その結果無作為な内膜損傷を防ぎ,再狭窄を防止しようとの考えに基づいて開発されたnew deviceである.
●慢性完全閉塞性病変,壁不整,病変近位部蛇行,石灰化,病変長(CB前),リファレンス径が初期成績に影響を及ぼした.
●慢性期の再狭窄率に関しては,入口部病変,石灰化,ACC/AHA病変形態,病変長(CB前),リファレンス径,MLD(CB直後)が影響を与えていた.
●病変長の短い,石灰化のみられない病変がCBの至適病変であるが,他のデバイスとの比較により,細い冠動脈や長い病変などの適応の拡大が期待される.
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