今月の主題 経静脈・経腸栄養療法のストラテジー
疾患特異的な栄養療法
Crohn病に対する経腸栄養
高添 正和
1
1社会保険中央総合病院内科
pp.282-286
発行日 1998年2月10日
Published Date 1998/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909231
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●Crohn病患者の多くが必要エネルギー量の多い若年者であり,一般生活を損なうこと著しい.
●Crohn病に対する栄養療法の意味は,①栄養補給,②腸管病変自体への治療効果向上にある.現時点では栄養療法がCrohn病治療に占める意味合いはきわめて高い.
●栄養治療選択の基本は,①腸管安静と②腸管自体へのエネルギー供給にある.この基本に則り,中心静脈栄養や経腸栄養を選択し,さらに栄養組成を考慮して栄養剤を選択する.
●実地臨床において栄養療法の効果は高く,たかが栄養療法と軽視することなく,各患者個別の病態に合った栄養療法を計画実行しなければならない.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.