今月の主題 経静脈・経腸栄養療法のストラテジー
投与方法の選択と投与の実際
投与経路の選択—経腸栄養VS経静脈栄養(末梢および中心静脈)
貝瀬 満
1
1東芝病院消化器内科
pp.248-251
発行日 1998年2月10日
Published Date 1998/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909221
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ポイント
●正確な病態把握と栄養状態の評価が,適切な栄養療法選択の前提である.
●高カロリー輸液(IVH)は日常的な治療法として定着しているが,非生理的な栄養療法であり,危険な合併症が起こりうるので,その適応をよく理解し,無制限な施行は慎む.
●絶対的腸管安静を要する病態が長期間つづく場合がIVHの良い適応である.
●腸管機能が保たれ,絶対的腸管安静を必要としない場合は,より生理的で,低コスト,合併症の少ない経管栄養を選択する.
●Crohn病ではprimary therapyとして,消化態栄養剤を用いた経管栄養やIVHが行われている.
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