外科におけるcontroversy-誌上ディベート
化学療法施行時の栄養管理 経腸栄養か中心静脈栄養か? 中心静脈栄養
西口 幸雄
1
1大阪市立総合医療センター 消化器外科
キーワード:
栄養状態
,
経腸栄養
,
抗腫瘍剤
,
腫瘍
,
生存率
,
摂食
,
中心静脈栄養
Keyword:
Antineoplastic Agents
,
Enteral Nutrition
,
Eating
,
Neoplasms
,
Nutritional Status
,
Parenteral Nutrition, Total
,
Survival Rate
pp.464-467
発行日 2017年5月1日
Published Date 2017/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017258599
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化学療法時には多くの患者で経口摂取量が減少する.経口摂取量不足は栄養不良につながり,副作用の増強,化学療法の効果減弱につながり,予後の悪化に結びつく.このような場合には,経静脈的に栄養剤を補充投与することにより,脱水が改善され,腎機能もよくなり,栄養状態も保たれ,化学療法の継続も可能となり,予後の改善につながる.また,「無理に食べなくてもいい」という患者の安堵感につながり,余計な腹痛,下痢,嘔吐などが起こらない.化学療法時の栄養管理は中心静脈栄養を中心に考えていただきたい.
©Nankodo Co., Ltd., 2017