今月の主題 経静脈・経腸栄養療法のストラテジー
栄養療法時の基本的ルール
ビタミン投与量—経静脈栄養法とビタミンB群欠乏
岡田 正
1
,
垣田 晴樹
1
1大阪大学医学部小児外科
pp.240-242
発行日 1998年2月10日
Published Date 1998/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909219
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ポイント
●高カロリー輸液施行時はビタミンの投与に注意をはらうこと.ビタミンB1の投与を怠ると,ビタミンB1欠乏性アシドーシスをきたす.
●ビタミンB1の需要量は,輸液の糖質および患者の状態によってばらつきがある.
●高カロリー輸液施行時のビタミンB1欠乏時期は,患者背景,ビタミンB1の摂取状況によりばらつきがみられるが,その多くは施行後2〜3週間で発生している.
●ビタミンB1欠乏によるアシドーシスが疑われた場合には,直ちにビタミンB1の100〜400mgの急速静脈内投与を行う.
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