増刊号 内科医が使う薬の副作用・相互作用
抗炎症薬・リウマチ性疾患薬
アリール酢酸系(ボルタレン,インダシン,インテバンSP,クリノリル,インフリー,ハイペン,オステラック,レリフェン)
川合 眞一
1
1聖マリアンナ医科大学難病治療研究センター
pp.330-331
発行日 2002年10月30日
Published Date 2002/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909061
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アリール酢酸系の非ステロイド抗炎症薬(non—steroidal anti-inflammatory drugs:NSAIDs)は,一般に強力な薬物を多く含む薬物群とされてきた.しかし,近年の研究により,こうした化学構造によるNSAIDsの差別化よりは,シクロオキシゲナーゼ(cyclooxygenage:COX)選択性,血中半減期,プロドラッグといったNSAIDsのもつ機能で分けるほうが実際的であることが明らかとなってきた.そこで,本稿ではアリール酢酸系に含まれる薬物の副作用と相互作用の特徴について,以上の視点からまとめてみたい.なお,本稿で扱うNSAIDsは,ジクロフェナク(ボルタレン®),インドメタシン(インダシン®,インテバンSP®),スリンダク(クリノリル®),インドメタシンファルネシル(インフリー®),エトドラク(ハイペン®,オステラック®),ナブメトン(レリフェン®)である.
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