Japanese
English
原著
アスピリンとジクロフェナクナトリウム(ボルタレン®)により誘発された紫斑の1例
A Case of Purpura Induced by Aspirin and Diclofenac Sodium (Voltaren®)
森 三佐子
1
,
山本 康生
1
,
荒田 次郎
1
Misako MORI
1
,
Yasuo YAMAMOTO
1
,
Jiro ARATA
1
1高知医科大学皮膚科教室
1Department of Dermatology, Kochi Medical School
pp.873-876
発行日 1987年10月1日
Published Date 1987/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203765
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62歳,男性.肝硬変にて加療中,かぜのため種々の薬を内服したところ,全身に広汎かつ著明な紫斑が出現.内服誘発テストにてアスピリン,ボルタレンで陽性,インダシン,ナイキサンで陰性.組織所見より,いわゆる紅斑性薬疹が基礎にあり,その上に肝硬変による凝固因子異常も加わった結果と推察されたが,アスピリンとボルタレンの相乗作用および交叉反応の可能性も考えられた.
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