増刊号 Common Drugs 350の投与戦略
アレルギー・リウマチ性疾患治療薬
非ステロイド性抗炎症薬
インフリー(エーザイ)
篠原 聡
1
1東京大学医学部物療内科
pp.448
発行日 1996年11月30日
Published Date 1996/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905712
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臨床薬理
●作用機序:NSAIDはシクロオキシゲナーゼの活性を阻害することにより,炎症・疼痛などに関与するプロスタグランジンの合成を阻害する.本剤は,インドール酸系のインドメタシンとファルネソールのエステルで,生体内で活性体であるインドメタシンに代謝されて効果を発現する.脂溶性であることから良好な組織移行性を示す.慢性関節リウマチ(RA)の関節液中では,インフリー由来のインドメタシンがインフリーよりも高濃度で存在する.したがって,生体内でのインフリーからインドメタシンへの活性化は,肝・腎のみならず炎症局所でも行われていると推定され,炎症局所に選択的に作用する可能性が示されている.このほか,インフリーは®プロドラッグに共通してみられる胃腸障害の軽減という特徴も有する.
●血中濃度モニタリング:不要.
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