増刊号 内科医が使う薬の副作用・相互作用
神経・筋疾患薬
脳循環改善薬(サアミオン,ケタス,セロクラール)
篠原 伸顕
1
,
関山 西里
1
,
北川 泰久
1
1東海大学医学部付属大磯病院神経内科
pp.275-277
発行日 2002年10月30日
Published Date 2002/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909039
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脳卒中の後遺症として頻度が高いものに,自覚症状としての頭重感,めまい,精神症候としての自発性の低下,抑うつ気分,知的機能の低下などがある.これらの後遺症が起こる病態として,脳循環代謝の障害が想定されている.
脳卒中後遺症に対する治療の中心は薬物療法であり,最初に薬物が用いられたのは約40数年前である.その後,多くの脳循環改善薬が開発されたが,最近の厚生省の指導による見直しにより,かなりの薬物が承認の取り消しを受けた1).
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