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                                    新薬の臨床試験
                                    
                                    
                            
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                阿部 正和
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                                
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                  1東京慈恵会医科大学
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                            
                            
                        
                
                            
                            
                        
                
                pp.252
                
                
                
                  
                  
              
              
              
                  発行日 2002年10月30日
                  Published Date 2002/10/30
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909031
                
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- 文献概要
 
最近,治験の参加者を募集する一面全紙の新聞広告をよく見掛ける.「治験への参加は患者全体の利益になるからぜひ参加して下さい」と訴える医師もいる.それでも新薬の臨床試験(治験)は遅々として進まないのが現状であろう.新聞広告で治験の透明性を高めることが,患者の治験の参加を容易にさせる効果はあるかもしれない.しかし,この場合でも,治験を実施する医師は患者の納得・同意(informed consent)を得ることは必須である.「いい薬が出ましたから試してみましょう」という医師の呼びかけに,「お任せします」と答えて,止むなく治験に参加させられる場合が,今でもあるのではないかと危惧している.
古い話で恐縮だが,昭和61(1986)年7月30,31日の2日間にわたって,生存科学研究所とハーバード大学公衆衛生大学院との共催の形で,「医薬品の開発と行政および倫理」に関する国際シンポジウムが開催された.その席で私は「日本のGCP(Good Clinical Practice)」と題して講演を行い,後のパネルディスカッションにも参加した.
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