増刊号 内科医が使う薬の副作用・相互作用
代謝・栄養障害薬
α—グルコシダーゼ阻害薬(ベイスン,グルコバイ)
小沼 富男
1
,
河盛 隆造
2
1東京都江東高齢者医療センター糖尿病・内分泌内科
2順天堂大学医学部内科・代謝内分泌学
pp.221-224
発行日 2002年10月30日
Published Date 2002/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909017
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α-グルコシダーゼ阻害薬は,小腸からの糖の吸収を遅らせることによって,2型糖尿病の初期にみられる食後の血糖上昇を抑制し,「ブドウ糖毒性」によるインスリン分泌能およびその感受性の低下を改善させる.それは,糖尿病性網膜症,腎症,神経障害だけでなく,高脂血症,高血圧,肥満,動脈硬化などの発症・進展を抑えることにつながる.
本剤は単独投与だけでなく,他の経口血糖降下薬またはインスリンとの併用が有効である.現在市販されているのは,アカルボース(グルコバイ®)とボグリボース(ベイスン®)である.
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