特集 トリコになる不整脈—診断と治療のすべて!
頻脈
wide vs. narrow QRS頻拍の急性期治療フロー
木村 竜介
1,2
1心臓血管センター金沢循環器病院不整脈科
2大浜第一病院不整脈診療科
pp.458-461
発行日 2017年3月10日
Published Date 2017/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224642
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Point
◎wide QRS頻拍の場合,診断がわからなければ心室頻拍と考えて直ちに対処する.
◎wide QRS頻拍の場合,不整脈だけを見ていてはいけない.急性冠症候群や肺塞栓の除外診断,既存の器質的心疾患,基礎疾患と服薬内容の確認,血液ガス,電解質,できれば心エコーを直ちにチェックする.
◎narrow QRS頻拍はほとんどが上室性頻拍で,直ちに危険な状態になることは少ない.
◎どちらも,ショック状態であれば直ちにカウンターショックと心肺蘇生を行う.
◎どちらも再発予防が重要であり,後日不整脈専門医にコンサルトを要する.
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