慢性膵炎-新しい概念と診断・治療の展開
慢性膵炎の病態と成因
清水 京子
1
,
白鳥 敬子
1東京女子医科大学 消化器内科
キーワード:
飲酒
,
喫煙
,
自己免疫疾患
,
消化不良
,
腹痛
,
リスク
,
背痛
,
遺伝的素因(疾患)
,
膵炎-慢性
Keyword:
Alcohol Drinking
,
Autoimmune Diseases
,
Back Pain
,
Dyspepsia
,
Risk
,
Smoking
,
Abdominal Pain
,
Genetic Predisposition to Disease
,
Pancreatitis, Chronic
pp.515-520
発行日 2014年4月20日
Published Date 2014/4/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014195105
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慢性膵炎は膵導管細胞のアルカリ化障害や,膵腺房細胞障害が持続することによって形成される.成因別ではアルコール性がもっとも多く,慢性膵炎リスクと飲酒には量依存性がある.また,喫煙も独立したリスクで,飲酒と喫煙をともに習慣とすると慢性膵炎リスクが上がる.アルコール性慢性膵炎症例では膵炎関連遺伝子の変異を有する頻度が高く,先天的要因を保有する者に飲酒や喫煙などの生活習慣が加わると慢性膵炎が発症すると考えられる.慢性膵炎患者の生活指導では禁酒とともに禁煙も忘れてはならない.
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