今月の主題 臨床栄養Update
生活習慣と消化器疾患
小児肥満と進行性肝病変
田澤 雄作
1
,
村上 潤
2
,
野口 博生
3
1町立大河原病院小児科
2鳥取大学医学部小児科
3北秋中央病院小児科
pp.302-304
発行日 2002年2月10日
Published Date 2002/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908584
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ポイント
小児生活習慣病は成人生活習慣病の予備軍であり,その温床は肥満である.成人と同様に,小児肥満では非アルコール性脂肪性肝炎および進行性肝病変の合併が報告されている.現在,わが国の肥満児は約10%,その約20%に脂肪肝,その約1/3に進行性肝病変が認められる.将来,NASHが新たな国民的肝臓病として浮上すると推定されるが,その最前線は小児期肥満にある.
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