今月の主題 腎・尿路系疾患を診る
一次性糸球体疾患
膜性腎症と膜性増殖性糸球体腎炎の診かた
田中 哲洋
1
,
南学 正臣
1
1東京大学医学部附属病院腎臓内分泌内科
pp.1832-1835
発行日 2001年11月10日
Published Date 2001/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908434
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ポイント
膜性腎症(MN)に対するステロイドの治療効果はさまざまで,現時点で確立された治療法はない.腎機能の低下は一般に緩徐で自然寛解例もみられることから,治療は臨床経過を踏まえて症例ごとに検討する.
HCVが特発性膜性増殖性糸球体腎炎(MPGN)の原因として提唱されて以降,MPGNは比較的稀な疾患となった.
MPGNの90%に低補体血症を認める.治療は主にステロイドおよび抗血小板療法を検討する.
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