増刊号 CT・MRIアトラス—正常解剖と読影のポイント
腹部
各論
子宮
藤原 俊孝
1
,
富樫 かおり
1
1京都大学大学院医学研究科映像医療学講座
pp.318-324
発行日 2001年10月30日
Published Date 2001/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908407
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正常解剖と生理的変化
正常解剖(図1)
子宮は膀胱と直腸の間に位置する臓器で,体部と頸部,両者の移行部である子宮峡部に分けられる.子宮峡部はさ数mmであり,上界は解剖学的内子宮口,下界は組織学的内子宮口である.画像上の内子宮口は解剖学的内子宮口に一致する.
体部は峡部の上方で子宮全体の約2/3を占め,幅広い底辺を有する逆三角形を呈する.その底辺部を子宮底といい,その両端は子宮角で卵管に連なる.体部は子宮内膜,筋層,外膜(腹膜)よりなっている.
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