今月の主題 内科医ができる癌患者への対応
感染症への対応
低ガンマグロブリン血症と感染症
森 茂久
1
1埼玉医科大学総合医療センター第2内科
pp.1488-1490
発行日 2001年9月10日
Published Date 2001/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908288
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ポイント
癌患者にみられる低ガンマグロブリン血症には,悪性腫瘍に本来伴うもの(胸腺腫,慢性リンパ性白血病,多発性骨髄腫など)と,抗癌剤投与の影響によるものに分けられる.
低ガンマグロブリン血症では,肺炎球菌,インフルエンザ菌などのように夾膜をもち,食菌に抵抗性の細菌による感染に弱い.
長期的に抗癌剤を投与されている患者をケアする場合には,定期的にlgG,lgA,lgMを測定し,総ガンマグロブリン値0.5g/dl以下を一つの目安に,免疫グロブリン製剤の投与を検討する.
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