演習 心電図の読み方・7
STの異常(1)—ST上昇
近森 大志郎
1
,
山科 章
1
1東京医科大学内科学第2講座
pp.877-881
発行日 2001年5月10日
Published Date 2001/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908147
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Case
症例1:66歳,男性.胸痛.
既往歴:特記すべきことなし.
現病歴:2日前よりかぜ気味のため自宅で安静にしていた.約2時間前より急激に胸痛を覚えるようになった.座位にて前屈の姿勢をとると少し楽になるので我慢していたが,家人に連れられて来院した.
身体所見:血圧142/88mmHg,脈拍115/min,呼吸数17/min.奇脈は認めない.聴診では胸骨左縁第4肋間で蒸気機関車音様の三部調の異常音を聴取した.呼吸音に特記すべき異常なし.腹部にて異常所見を認めない.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.