講座 小児診療のコツ・4
咳と喘鳴,呼吸困難—咳,喘鳴,呼吸困難の鑑別との治療の実際
正木 拓朗
1
,
飯倉 洋治
2
Takuro Masaki
1
,
Yoji Iikura
2
1東京慈恵会医科大学・小児科
2国立小児病院・アレルギー科
pp.1813-1817
発行日 1983年10月10日
Published Date 1983/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218492
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
咳と喘鳴は日常の小児診療で最もよく遭遇する症状である.咳と喘鳴をきたす疾患は小児においても呼吸器疾患がほとんどであるが,先天奇形,心疾患,精神的因子,腫瘍,頭蓋内出血が原因となる場合もある.また呼吸困難を小児において客観的にとらえるのは難しい.そして,とくに小児の呼吸困難は放置しておくと致命的になる場合があることを念頭に入れ診療にあたるべきである.今回はまず咳,喘鳴,呼吸困難の問診について説明した後,これらの症状を示す疾患とその治療について述べる.
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.