今月の主題 「考える」診断学—病歴と診察のEBM
考える診断学の実際
見逃してはならない疾患編
乳癌—乳腺診察のポイント
竹大 禎一
1
,
雨宮 厚
1
1大船中央病院外科
pp.1515-1518
発行日 2000年9月10日
Published Date 2000/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907628
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なぜ正しい診断が重要か?
乳癌は,米国においては毎年約18万人の患者が診断され,44,000人の女性がそれによって死亡し,肺癌に次ぐ死因となっている1).わが国でも食生活などのライフスタイルが欧米化しつつあるためか,罹病率は年々増加している.
乳癌の治療法に様々な変遷はあるものの,臨床病期ごとの死亡率においては,昔も今も大きな違いはなく,良好な予後は早期での発見に頼るほかはない.
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