今月の主題 ブレインアタック Brain attack
再発予防と慢性期の管理
無症候性脳梗塞は治療対象となりうるか?
棚橋 紀夫
1
1慶應義塾大学医学部神経内科
pp.1161-1162
発行日 2000年7月10日
Published Date 2000/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907553
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- 文献概要
●無症候性脳梗塞では症候性脳梗塞と同様に,臨床病型(アテローム血栓性,ラクナ梗塞,心原性,その他)を明らかにするにため,MRアンギオグラフィ,頸部超音波検査,心電図,心臓超音波検査などを行う.
●ラクナ梗塞が80%以上と最も多いが,あらゆる臨床病型で高血圧をはじめとする危険因子の管理が最も重要である.
●アテローム血栓性脳梗塞の場合には抗血小板薬,心原性脳塞栓の場合はワーファリン®による抗凝固療法を行う.ラクナ梗塞で特に単発の場合は,抗血小板薬は使用しない場合もある.
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