今月の主題 ブレインアタック Brain attack
脳卒中急性期の治療戦略
急性期リハビリテーションの適応と阻害因子
横山 絵里子
1,2
1秋田県立リハビリテーション
2精神医療センターリハビリテーション科
pp.1149-1151
発行日 2000年7月10日
Published Date 2000/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907549
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●脳卒中急性期リハの目的は,廃用症候群を予防し,障害された機能の回復を促通することであり,脳卒中の臨床病型や病態を考慮して適応を判断する.
●急性期の積極的な坐位訓練を避けたほうがよい症例は,進行性脳梗塞,心内血栓を認める心原性脳塞栓症,止血が未確認,あるいは血圧管理不良の脳内出血,脳血管攣縮の危険性が高い破裂脳動脈瘤,原因不明の脳卒中,重篤な合併症を有する例などで,血行力学的機序が関与した可能性がある脳梗塞では慎重に開始する.
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