今月の主題 血栓症と抗血栓薬
血栓症の臨床—治療
深部静脈血栓・肺塞栓の治療戦略
松島 秀和
1
,
茂木 充
1
,
金沢 実
1
1埼玉県立循環器・呼吸器病センター呼吸器内科
pp.799-801
発行日 2000年5月10日
Published Date 2000/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907476
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●肺血栓塞栓症は,生活様式・食事の欧米化,診断技術の向上により年々増加傾向にある.
●症状が非特異的で診断の困難な疾患の代表とされる一方,しばしば病勢は進行性でかつ重症化するため,早期診断・早期治療が求められる.
●肺血栓塞栓症の治療は,①血栓生成の防止,②血栓溶解,③血栓の肺動脈への移動予防,の3点を中心に,抗凝固剤・血栓溶解剤の使用,下大静脈フィルター留置が行われている.内科的治療によっても血行動態の保てない症例は外科的治療が必要になる.
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