今月の主題 血栓症と抗血栓薬
血栓症の臨床—疫学と病態
深部静脈血栓症
池田 正孝
1
,
川崎 富夫
2
1市立堺病院外科
2大阪大学大学院医学系研究科臓器制御医学専攻病態制御外科学(第2外科)
pp.725-727
発行日 2000年5月10日
Published Date 2000/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907455
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●深部静脈血栓症の原因は,血流うっ滞による血液凝固カスケードの活性化である.
●具体的には,手術,悪性腫瘍,長期臥床,外傷,妊娠,高脂血症,抗リン脂質抗体症候群,自己免疫疾患,様々な先天性血栓性素因などが深部静脈血栓症を引き起こす.
●環境因子により,その発生頻度が大きく変わる.
●わが国では,原因不明とされる深部静脈血栓症のなかには,かなりの数の先天性血栓性素因を有する患者が存在する可能性がある.
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