Japanese
English
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痤瘡と16-Epiestriol
ACNE AND 16-EPIESTRIOL
安田 利顕
1
Toshiaki YASUDA
1
1関東逓信病院皮膚科
1Section of Dermatology, Kanto Communication Hospital
pp.697-700
発行日 1963年7月1日
Published Date 1963/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203559
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I.はじめに
今日痤瘡の成因とし,内分泌的不均衡,とくにandrogen-estrogen比の増加が重視されている。これがprimany factorで,それが皮脂分泌さらに水分代謝,糖代謝,精神身体的因子に影響して,痤瘡の臨床像をつくりあげているのである。
そのため,estrogenの内用あるいは外用が広く行われて,それぞれに効果があげられている。しかし,痤瘡のもう1つの特長は細菌感染を続発しやすいことで,そのために膿疱形成をみることが多い。これでは,サルフア剤,あるいは抗生剤を投与して,まずこの細菌感染をのぞくことが大切で,これら膿疱型に,estrogenを投与しても効果が認められないことは勿論である。
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