今月の主題 内科医のための皮膚所見の診かた
内科医へのヒント
内科医が起こす医原性皮膚疾患—消毒性皮膚潰瘍から薬剤性光線過敏症まで
錦織 千佳子
1
1京都大学医学部皮膚科
pp.554-556
発行日 2000年4月10日
Published Date 2000/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907416
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●足の湿疹を足白癬と誤診し,抗真菌剤を処方して悪化させてはならない.反対に手の白癬にステロイド外用剤を塗布すると増悪する.鑑別には真菌検査が必須である.
●治りにくい傷を見たら消毒剤による接触皮膚炎を疑え.
●薬疹は必ずしも全身に生じるわけではない.非定型的な分布経過をとる薬疹には,固定薬疹,苔癬型,光線過敏型があり,思いつくことが重要である.
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