今月の主題 高血圧の診療—新しい話題
鼎談
高齢者高血圧の新しい治療ガイドライン
荻原 俊男
1
,
松岡 博昭
2
,
島本 和明
3
1大阪大学加齢医学
2獨協医科大学循環器内科
3札幌医科大学第2内科
pp.453-459
発行日 2000年3月10日
Published Date 2000/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907397
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
島本(司会) 最近,WHO(世界保健機関)/ISH(国際高血圧学会)やJNC(米国合同委員会)などから,多くの新しい世界的なガイドラインが出てまいりましたし,日本においても高血圧学会を中心に,新しいガイドラインを検討中です.現在,日本で唯一のガイドラインとして,1995年に荻原俊男先生が班長としてつくられた高齢者高血圧のガイドラインがあり,1999年にその改定案が出されています.本日は,日本のガイドラインの班員であり前班長である荻原先生と松岡先生に,高齢者高血圧の新しい治療ガイドラインのお話を,世界をリードするJNC-VIあるいはWHO/ISHとの比較を含め,伺っていきたいと思います.
●高齢者高血圧の特徴
島本 最近日本では高齢者の増加に伴い,高血圧患者も増えてきているわけですが,まず高齢者高血圧の特徴について,荻原先生,ご説明をお願いいたします.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.