今月の主題 糖尿病の患者を受け持ったら
糖尿病の患者を受け持ったらどうアプローチするか
病歴,家族歴,生活環境歴を治療にどう生かすか
宮川 高一
1
1立川相互病院内分泌代謝科
pp.1879-1881
発行日 1998年11月10日
Published Date 1998/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907205
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ポイント
●病歴聴取をはじめとした「問診」は,患者の信頼感を得つつ丁寧に行う.
●診断後10年以上たっていれば合併症の精査を優先させ,急激な血糖コントロールは避ける.
●1日3合以上の飲酒者,朝からの飲酒や酩酊時の記憶喪失がある患者についてはアルコール依存症を疑う.
●食事の時間,労働の形態や強度,運動習慣などの生活状態を24時間のタイムテーブルとして聴取する.
●ながら食い,気晴らし食い,無茶食い,夜の「どか食い」など,食行動の異常や清涼飲料水の摂取状況を正確に把握する.
●問診で聞いたことをまとめ,問題リスト化する.聴取できなかった問題点を明確にし,信頼関係に応じて再度聴取する.
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