特集 神経診察―そのポイントと次の一手
総論
家族歴と遺伝相談
桑名 仁
1
,
吉田 雅幸
1
1東京医科歯科大学生命倫理研究センター
pp.1198-1201
発行日 2014年7月10日
Published Date 2014/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107640
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ポイント
◎家族歴の聴取により,目の前の患者の診断可能性だけでなく,血縁者の遺伝的リスクや,患者が遺伝的リスクについてどう考えているか,などもわかる.
◎家族歴を聴取する際は,ポイントを押さえて,できるだけ3世代以上の広い範囲にわたって聴取し,後から清書する.
◎確定診断目的でも,「治療手段がない」「遺伝の可能性のある血縁者がいる」場合などでは,遺伝子診断をする前に十分なインフォームド・コンセントを行い,遺伝相談も検討する.
◎遺伝相談においては,患者および血縁者の遺伝についての心理的不安への配慮や,人間関係への配慮が重要である.
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