増刊号 内科エマージェンシーと救急手技
疾患からみた内科エマージェンシー
腎疾患・電解質異常
血清カリウム異常症
里見 明代
1
,
緒方 浩顕
1
,
秋澤 忠男
1
1昭和大学藤が丘病院腎臓内科
pp.348-351
発行日 1998年10月30日
Published Date 1998/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907163
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ポイント
●内科的エマージェンシーの1つであり,原因検索の前に早急な治療を要することもある.
●特に細胞外カリウム(K)濃度は心筋の興奮性に影響を与え,K6.5mEq/l以上の高K血症では,重篤な不整脈(心室細動,完全房室ブロック,心停止など)を惹起する危険がある.
●血清K濃度異常は酸塩基平衡異常,腎不全,循環不全などに併発することが多く,原疾患の治療も重要である.
●低K血症の緊急補正時には,補正速度,補充液濃度,総補充量に注意する必要がある.
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