増刊号 内科エマージェンシーと救急手技
疾患からみた内科エマージェンシー
神経疾患
くも膜下出血
小宮山 雅樹
1
,
安井 敏裕
1
1大阪市立総合医療センター脳神経外科
pp.218-219
発行日 1998年10月30日
Published Date 1998/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907107
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ポイント
●突然に始まる激しい頭痛は,破裂脳動脈瘤によるくも膜下出血を疑う.
●非造影の頭部CTでくも膜下出血の有無を確認する.
●CTが正常であっても,くも膜下出血の疑いがあれば,腰椎穿刺で髄液検査を行う.
●くも膜下出血が確定すれば,直ちに脳神経外科医に相談し患者の移送を考える.
●血圧をコントロールし(140mmHg以下),必要があれば鎮静する.
●破裂脳動脈瘤の急性期の治療の原則は,できるだけ早期に開頭術による動脈瘤のクリッピング術を行い,再破裂を予防することである.
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