内科エマージェンシー 私の経験
アナフィラキシー:輸液路確保も忘れずに
橋本 健一
1
1筑波大学臨床医学系呼吸器内科
pp.126
発行日 1998年10月30日
Published Date 1998/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907073
- 有料閲覧
- 文献概要
「先生,ちょっとお願いします」救急外来からである.行ってみると研修医の先生が血管確保で四苦八苦している.聞いてみると,患者さんはハチ刺によるアナフィラキシーで血圧低下があり,少し朦朧とした感じで気分不快を訴えていたので,迷わずエピネフリンを皮下注で使用し,その後で輸液路を確保しようとしたところ,確保できなくなって困っているという.
「さっきまで血管は見えていたんで,楽に輸液路を確保できると思っていたんですが…」
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.