増刊号 内科エマージェンシーと救急手技
内科エマージェンシーと緊急検査
肝機能検査
水城 啓
1
1東京都済生会中央病院内科
pp.68-70
発行日 1998年10月30日
Published Date 1998/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907056
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●肝機能検査おのおのの生化学的特性を十分に理解し,総合的に判断することが必要である.
●急性腹症における肝胆道系疾患の診断には,病歴,理学的所見が最も重要であり,これに肝機能のデータを加えて診断を進めることが必要である.病期,病態により肝機能検査は非特異的な結果を示すため,データを過信しないよう心がけるべきである.
●外科的治療を必要とする肝胆道系疾患では,理学所見,全身状態に肝機能検査を組み合わせて判断し,タイミングよくドレナージや手術を行う.
●肝機能検査は,肝胆道系疾患のスクリーニング以外に,肝疾患の経過観察,重症度および予後の判定にも重要である.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.