今月の主題 腎・尿路系の問題とマネジメント
腎障害患者の管理上の留意点
腎不全・透析患者の外来でのマネジメント
松山 公彦
1
1みさと健和クリニック
pp.1179-1182
発行日 1998年7月10日
Published Date 1998/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906876
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ポイント
●慢性腎炎,糖尿病性腎症による腎障害時の降圧剤は,腎保護の点からカルシウム拮抗剤とアンギオテンシン変換酵素阻害剤が第一に選択される.
●腎性貧血の治療はHt 30%を目標に,エリスロポエチンの投与量を細かく調節することが基本となる.
●透析導入では,透析施設や透析担当医師への円滑な引き継ぎと,患者へのインフォームド・コンセントが大切であり,高齢者の透析は極力計画導入とする.
●腎不全時の薬剤使用は常用量で思わぬ副作用が発生することがあり,特に抗生物質や強心剤などは減量して使用する.また使い慣れない薬剤使用にあたっては,必ず添書や成書に目を通す.
●透析患者の臨時受診の対応は,透析手帳や透析の特殊状況を参考にし,診療結果は速やかに透析施設へ情報提供する.
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