今月の主題 内科医がよく遭遇する血管疾患
末梢動脈疾患
特殊な動脈疾患
高場 利博
1
,
成澤 隆
1
1昭和大学医学部第1外科
pp.881-883
発行日 1998年5月10日
Published Date 1998/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906809
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●本稿で述べる疾患はそれほど多いものではないが,末梢血管疾患の鑑別には必ず念頭におくべきものである.
●鎖骨下動脈盗血症候群と胸郭出口症候群は,上肢の間歇性跛行をきたす代表的症候群で,高齢者のみならず若年者にもよくみられる.
●膝窩動脈捕捉症候群と膝窩動脈外膜腫は,間歇性跛行など閉塞性動脈硬化症と類似の症状を訴えるが,前者は大部分が20歳前後の若年者であり,後者も50歳以下の壮年層に多い.バージャー病との鑑別が大切である.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.