今月の主題 自己免疫性肝疾患のNew Wave
いま,そこにある自己免疫性肝疾患
治療の実際と臨床医の疑問点
免疫抑制薬併用の是非と使いかた
山舗 昌由
1
1三重大学医学部臨床検査医学
pp.68-69
発行日 1998年1月10日
Published Date 1998/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906628
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ポイント
●AIHではステロイドの著効例が多いので,軽症例を除いて積極的に用いるべきである.
●ステロイドが無効・禁忌のAIHでは,アザチオプリンやシクロスポリンの適応となるが,副作用に対する配慮が重要である.
●PBCに対する免疫抑制薬の有効性は確立されていないので,特殊な場合を除いてその投与は不適である.
●ウイルス性肝疾患と同様に,自己免疫性肝疾患に対しても漢方薬の併用を考慮すべきである.
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