今月の主題 Evidenceに基づいた内科疾患の予防
循環器疾患の予防方法
心房細動へのワルファリンの予防的投与
南雲 美也子
1
,
三田村 秀雄
2
1慶應義塾大学医学部呼吸循環器内科
2慶応義塾大学医学部心臓病先進治療学講座
pp.1979-1981
発行日 1999年12月10日
Published Date 1999/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906596
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●非弁膜症性心房細動からの脳塞栓症発症頻度は,加齢により増加し,また心房細動非合併例に比べ約5倍多くなる.心房細動を合併する脳梗塞では急性期の死亡率や再発率が高いことも知られている.
●危険因子を有する症例,および75歳以上の非弁膜症性心房細動例はワルファリン療法の適応とされ,至適投与量は国際標準比(INR)で2.0〜3.0を目標に調節することが推奨されている.
●心房細動の除細動前後に1はそれぞれ3〜4週間の抗凝固療法を行うことが勧められている.しかし,経食道心エコー検査で左心耳内血栓がなければ,最小限の抗凝固療法で除細動できる.
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