今月の主題 Evidenceに基づいた内科疾患の予防
消化器疾患の予防方法
大腸癌の予防
棟方 昭博
1
,
中路 重之
2
1弘前大学医学部第1内科
2弘前大学医学部衛生学
pp.1964-1966
発行日 1999年12月10日
Published Date 1999/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906592
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●大腸癌,特に結腸癌は食生活と強い関連があるとされる.その根拠には,①戦後の日本における大腸癌急増と食生活の変化,②ハワイ日系人における大腸癌の増加,③ユタ州住民の大腸癌罹患率の低さ,などのevidenceによる.
●過去の疫学研究を総括すると,脂肪の促進作用と食物繊腫の抑制作用が示唆される.βカロチン"ビタミンCの抑制作用も報告されているが確実ではない.
●ポリペクトミーは大腸癌発生を予防するとする研究が多い.
●3年に1度の内視鏡によるフォローアップが,臨床的にも経済的にも効率がよい.
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